[音] | シ |
[訓] | いばら |
くさぶき |
《意味》
【茨】いばら
「荊・棘」とも書く。
【土階茅茨】どかいぼうし
住居が質素なさま。
「土階」は土を盛って築いた質素な階段。「茅茨」は茅葺きの屋根や家。
中国古代の聖天子尭の宮殿が非常に質素だったことから。
「茅茨不翦」「采椽不斲」「土階三等」「茅屋采椽」「尭階三尺」
《字体》
「次」のへんは、「」であり、氷を表す「(にすい)」とは字源が異なるが、形が似ているものを類型化するという漢字の簡略化により、北魏楷書の頃から「」の形に統一され主流となった。手書きの楷書で「」と書くのはまれである。
以前からの常用漢字「次」「姿」「盗」「資」「諮」には「」の形が採用されたが、平22年常用漢字表追加字の「茨」「恣」は、「」の方を正字として採用してしまい、字体整理に合理性が伺えない。
「」の形は一応許容字体として認められているので、細かいことは気にせず「」と書いてよい。